YouCAREプロジェクト通信 第14回 何気ない習慣が歯を溶かす 酸蝕症に注意!
こんにちは。三優会優歯科クリニック歯科衛生士 笹と申します。
皆さん、酸蝕症って聞いたことありますか?
酸蝕症とは歯が身近な酸性飲食物や胃液などによって溶かされる疾患です。
■普段口にするものが歯を溶かす
虫歯は口腔内で糖から作られた酸を原因とするものですが、酸蝕は外から入ってきた酸や体の中からの酸によって歯が溶ける疾患です。
原因は、いくつかあります。
代表的なものは
<外因性>
・コーラやオレンジジュース、スポーツドリンクといった清涼飲料水
・かんきつ類
・お酢
・ワインやチューハイなどの酒類
・ビタミンCなどの酸性の内服薬
<内因性>
・嘔吐など胃からの胃酸の逆流
など、様々です。
長時間歯を磨かずに、だらだらとスポーツドリンクやお酒を飲んでいる方、毎日お酢のドリンクやビタミンドリンクなどを飲んでいる方は注意が必要です。
■しっかり予防をして、好物と上手なお付き合い
酸蝕症予防は、酸性の飲食物をだらだらと飲んだりしないことがもちろん効果的です。
とはいえ、いつもいつも飲んでは歯磨きをする・・・という状態に出来ませんよね。
なので、少し工夫して予防をしましょう。
簡単にできる2つの工夫を紹介します。
1、 口腔内のphをもとに戻してくれる唾液の少ない就寝中に影響しないよう、寝る前に酸性の飲食物を摂取しない。
2、 酸性の飲食物を摂取した後はエナメル質がとても柔らかくなっているので、30~1時間をおいてから歯を磨くか、うがいをしてから歯磨きをする。
無理なくできる、少しの工夫でご自身の歯を守っていきましょうね。