「新卒で働き始めたばかりなのにもう辞めたい」と感じている人もいるのではないでしょうか。
しかし、まだ入社したばかりなのに辞めたいと言うのは勇気がいりますよね。そもそも、ただ漠然と「仕事を辞めたい」と感じていて、どうしたらいいかわからないという人もいるかもしれません。
この記事では、新卒が仕事を辞めたいと感じる理由についてご紹介します。仕事が向いていないと感じた時にするべき対処法についてもまとめているので、「会社を辞めたいけどなかなか言えない」と悩んでいる人は参考にしてみてくださいね。
新卒が仕事を辞めたいと感じる理由とは?
新卒で仕事を辞めたいと感じるのは、次のような理由があります。
- ミスが多く仕事が覚えられない
- 成果を出せない
- やる気が出ない・成長したいとも思わない
- 自分のしたいことと業務内容が異なる
まず、新卒入社だと仕事を1から覚えなければいけません。小さなミスが続き、仕事を覚えられず叱られてばかりという日々が続くと、モチベーションが下がって辞めたいと思いがちです。「なかなか成果が出ず辛い」という人もいるかもしれません。
ミスが続き、大きな成果が出ない日々でも、やる気がある人ならば「もっと頑張ろう」と思えるでしょう。しかし、仕事に対して全くモチベーションが上がらない人や成長意欲が湧かない人は、会社や仕事に何の意義も見出せず、辞めたいと感じやすいです。
また、「事務希望だったのに営業に配属された」など、自分の希望と異なる業務内容だと「向いていない、違う仕事がしたい」と感じる人が多い傾向にあります。
その他にも、「人間関係が悪い」「労働環境が悪い」などはどの年代でも退職理由の上位になりますが、新卒でも人間関係や労働条件の悩みは辞めたい理由として挙げる人が多いです。
仕事が向いてないと判断するためのポイント
それでは、新卒で仕事を辞めたいと感じた時、すぐに辞めるのが正解なのでしょうか?
そのまま今の会社で頑張った方がいいケースもありますが、「仕事が向いていない」と感じたら退職を検討するのもアリです。
この章では「仕事が向いていない」と判断するための基準を4つご紹介するので、自分に当てはめてよく考えてみてくださいね。
自分の価値観と会社の方針が合わない
「仕事が向いていない=会社と合わない」というケースの場合、自分と会社の考え方が真逆なことが多いです。
- 実力主義の環境で成果を上げたいのに、会社は年功序列を重視する
- チームで働きたいのに、良くも悪くも個人主義
- プライベートも大切にしたいのに、仕事が一番大事だという雰囲気がある
上に挙げたのはほんの一例ですが、自分の価値観と会社の方針・社風が異なると違和感を感じ、「向いていない」と感じやすいです。
「仕事自体は嫌いではないが会社の雰囲気が苦手」と感じる人は、そのまま続けても辛くなるだけかもしれません。
努力しても成果を出せない
どんなに努力しても成果が出せない場合、その仕事が向いていない可能性があります。
ただし、「頑張っているのに結果が出ない、もう辞めよう」と短絡的に考えるのは危険。と言うのも、新卒は仕事を学んでいる時期でもあり、すぐに成果に結びつけるのが難しい時期でもあるからです。
まずは、以下のようなポイントからもう一度自分を客観的に見つめ直してみることをおすすめします。
- 同期と比べてどうか
→同じ状況なら、経験不足が原因の可能性が高い - 仕事ができる先輩の新卒の頃はどうだったか聞いてみる
→成果を出すのに苦労したのなら、やはりある程度時間が必要だとわかる - 努力の方向性が間違っていないか
→頑張っているつもりでも、その方向がズレていることもある
結果が出ていないと、焦りから主観的にしか物事を捉えられなくなってしまうことはあります。新人の頃のこのような悩みは誰しもが経験することなので、先輩や上司などにアドバイスを求めると、状況が好転するかもしれません。
それでもなかなか成果に繋がらない場合は、やはりこの仕事自体が向いていない可能性があるため、違う職種や業種への転職を視野に入れてもいいでしょう。
仕事に必要なスキルや能力がない
上で述べたような、「努力しても成果を出せない」人は、仕事に必要なスキルや能力がないことが多いです。
例えば、人見知りで初対面の人と話すのが苦手という人が、新規開拓の営業で成果を出すのは大変ですよね。また、数字を見るのも嫌なくらい計算が嫌いな人が経理の仕事をするのも辛いでしょう。
このように、周囲より努力していても成果が出ないのは、その仕事が自分の適性に合っていない可能性が高いです。「その仕事が向いていない」ということになるので、早めに切り替えて自分のスキルや能力に見合う仕事を探すのが得策です。
やりがいや達成感を感じられない
成果を上げても何とも思わない・今後のキャリアを思い描けないなど、やりがいや達成感を感じられないなら、その仕事に向いていない可能性が高いです。
逆に、「この仕事でやりたいことがある」「この会社が好きだ」と思えるなら、どんなに大変でも頑張ろうと思えるはずですよね。
なお、やりがいや達成感を感じられない職場では、「成長したい」という自己成長への意欲もなくなってしまいます。新卒というキャリア形成で大切な時期に、無気力になってしまうのはもったいないので、前向きに転職を検討してみましょう。
仕事が向いてない・辞めたいと感じたら取るべき行動
仕事が向いていないと感じたら、すぐにでも会社を辞めたくなるかもしれません。
しかし、会社をすぐに辞めるのは次の理由からあまりおすすめしません。
- 衝動的に辞めると後で後悔することもある
- 無計画に辞めるとすぐに転職することが難しくなる
- 金銭面で苦労するかもしれない(失業手当がもらえない可能性がある)
まずは、いったん落ち着いて、以下のような方法で今後についてじっくり考えてみましょう。
辞めたい理由を紙に書き出して整理する
「仕事が嫌だ、もう辞めたい」と悩んでいる時は、辞めたい気持ちばかりが先行して後先を考えられず、会社を辞めてから後悔する可能性があります。そんな時こそ冷静になって、「本当に辞めるべきなのか」をじっくりと検討してみましょう。
特に、辞めたい理由を紙に書き出して可視化すると、今の自分の悩みや解決策が見えてくるのでおすすめですよ。
例えば、会社を辞めたい理由が次のようなものなら、今の会社でもう少し頑張ってみてもいいかもしれません。
- 業務内容が合っていない
- ミスばかりで辛い
- 成果が出ない
今携わっている業務が自分に向いていないと思うなら、違う部署に異動できないか上司や人事に相談してみましょう。新卒入社の場合はジョブローテーションが行われる会社も多いため、予定より早く異動を許可してくれるかもしれません。
また、ミスの多さや成果が出ないことが悩みになっているのなら、ある程度経験を積むことで悩みが解消される可能性も高いです。失敗も立派な経験となるため、少なくとも半年〜1年ほど続ければ次第にミスは減り、結果もついてくるようになるでしょう。
一方、次のような理由なら、退職を前向きに検討しましょう。
- 会社の社風が合わない
- 労働条件が悪く、給与が低い
- 人間関係が悪い
- 他にやりたいことがある
- やりがいを持てない
これらの理由が原因の場合は、このまま会社にいても状況が改善することは難しいため、環境を変えるのがおすすめです。
キャリアカウンセラーや専門家に相談する
新卒で退職となると、不安な人も多いのではないでしょうか。退職しても第二新卒扱いになるため、転職のチャンスは十分にありますが、本当に退職していいのか、辞め癖がつかないかなどの心配もありますよね。
そんな時は1人で抱え込むのではなく、誰かに相談してみましょう。
友人や家族でも大丈夫ですが、おすすめなのはキャリアカウンセラーや専門家に相談すること。いわば仕事関連の悩みのプロなので、第三者から見た適切なアドバイスをくれます。
建設的なアドバイスをもらうことで、今の状況を打破できるでしょう。
転職活動を始める
色々と考えた結果、会社を辞めると決断するのは決して悪いことではありません。
むしろよく考えた上で「やっぱり辞めた方がいい」と感じるのなら、さっさと見切りをつける方が自分の将来にもプラスに働きます。
ただ、次について何も考えずに辞めると、転職がなかなか決まらず金銭面で苦労する可能性も。特に、新卒入社して1年以内に自己都合退職する場合は失業手当の支給対象外となるため、注意してください。
参考:ハローワーク
そのため、退職前に転職活動を始めておくことをおすすめします。「自分が本当は何をしたいか」を明確にすれば、自分に合った転職先も見つけやすいですよ。
「何とかなるだろう」と見切り発車で仕事を辞めるのではなく、次を見据えてしっかり転職の準備をしておきましょう。最低限転職エージェントへの登録だけでもやっておくと、転職活動がスムーズに開始できます。
入社したばかりで「辞めたい」と言えない…。そんな時におすすめの方法
転職先が決まって、後は会社に退職の意思を伝えるだけとなったところで、気まずくて辞めたいと言い出せない…という人もいるでしょう。
確かに新卒で入社したばかりで「辞めたい」というのは、少し勇気がいりますよね。上司だけでなく同僚の目も気になるかもしれません。また、ブラック企業で働いている人の中には「辞めると言ったら脅されるかも」「絶対受理してもらえない」と考えて不安な人もいるようです。
自分で退職の意思を伝えるのが怖い時や嫌な時におすすめなのが、「退職代行サービス」の利用です。
退職代行は、利用者の代わりに会社側に退職の意思を伝えて、退職手続きを代行してくれるサービスのこと。会社を辞めると伝えてもらった後は出社しなくていいケースがほとんどのため、退職日まで肩身の狭い思いをすることもありません。
もちろん自分で退職を告げるに越したことはありませんが、「どうしても無理…」という場合は、退職代行サービスの利用を検討してみるといいでしょう。
新卒だからと言って、会社を辞めるのを躊躇する必要はありません。よく自分の気持ちを考えてみて、本当に辞めるべきだと判断したなら、転職の準備などを始めましょう。早めに軌道修正した方が、後々のキャリアにもプラスに働いてきますよ。
しっかりと考えて、後悔が残らない決断をしてくださいね!
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また、退職代行ニチローでは、申し込みから1年間のアフターサポートがついています。「退職後に会社から電話が来る」「離職票などの書類を送ってもらえない」といった退職後のトラブルも相談できるのも安心できるポイントです。