「仕事でミスした、もう無理」と思ったことはありませんか?ミスを認めて上司に報告したり、関係者に謝ったりするのは、精神的に落ち込みイヤな気分になりますよね。
でも、そのミスをいつまでも引きずるのは危険。イヤな気分を手放して上手に切り替えないと、モチベーションが下がり、また同じ失敗を繰り返してしまうかもしれません。
この記事では、仕事でミスしてイヤな気分になった時の対処法をご紹介します!落ち込む気持ちをスッパリと切り替えて、また前向きに頑張りたいという人はぜひ参考にしてみてくださいね。
仕事でミスをした! 気持ちの切り替えができない理由とは?
仕事でミスをすると誰しも落ち込んでしまうものです。しかし気持ちを上手に切り替えられる人もいれば、いつまでもなかなか立ち直れない人もいます。
上手に気持ちが切り替えられないのはなぜなのか、その理由について解説します。
ミスを反省しすぎる
ミスを反省しすぎる人は、いつまでもミスにとらわれて気持ちを上手に切り替えられません。
真面目な人や感受性が強い人ほど、「自分のミスで色々な人に迷惑をかけて申し訳ない」「きっと仕事ができない人だと思われた」などとあらぬことまで色々と考えがち。
ミスを反省することは大切ですが、気持ちを切り替えないといつまでたっても次に進めません。
ミスを受け入れられない
自分がミスしたことを受け入れられない人も、気持ちを上手に切り替えられません。
誰でも「失敗した自分」を受け入れるのは嫌ですよね。しかし、仕事では自分の非を素直に認めて、次に活かしていく姿勢が重要です。
特にこれまで何事もそつなくこなしていた優秀な人や完璧主義な人は、失敗をなかなか認められない傾向にあります。
「自分は悪くない」などと事実から逃げたり、他責したりするような姿勢だと、自分の改善すべき点が見えてこず、また同じ失敗をする可能性が高いです。
仕事でイヤな気分になったら? 上手な気持ちの切り替え方を紹介
全くミスのない完璧な人などいません。それでも、自分がミスをしたり、そのミスに対して激しく叱責されたりネチネチ嫌味を言われたりすると、イヤな気分になりますよね。
そんな時は、深刻に考えすぎずに気持ちを切り替えるのが大切。ここからは、上手に気持ちを切り替える方法をご紹介します。
好きなことに没頭する
気持ちを切り替えるためにおすすめなのが、好きなことに没頭すること。
好きなことを夢中でやっている間はイヤなことを忘れられ、心にゆとりを持てます。「仕事は自分の全てではない」と認識でき、ミスも余裕を持って受け止められるでしょう。
「特に趣味とかないし…」という人は、映画を見たり音楽を聴いたりするだけでも大丈夫。好きな食べ物を思い切り食べるのもありですね。
特別なことでなくても、自分が楽しく幸せな気分になれるようなことをしてみましょう。
運動する
落ち込んだ時こそ、運動するのがおすすめ!
というのも、身体を動かすことで自分に自信を持てるようになり、ポジティブになれる効果が期待できるからです。
運動には「自信回復効果」もあります。
これは、運動を行うことによって、満足感や達成感などの快感が得られるためです。引用:日本成人病予防協会
運動は苦手という人でも、難しく考える必要はありません。ウォーキングやサイクリング、ジョギングなど軽く続けられる運動でも、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、気持ちを切り替えるのに効果的だからです。
有酸素運動によってセロトニンの分泌を活性化できることも分かっています。セロトニンが活性化することで、心が落ち着いたり、前向きな気持ちになる効果があります。
引用:医療法人社団 平成医会
散歩やサイクリングでもいいので、まずは身体を動かす時間を作ってみてはいかがでしょうか。
誰かに相談する
落ち込んでいる時は、1人で悩まず誰かに相談してみましょう。
誰かに悩みや不安など自分の気持ちを聞いてもらうことがストレスの緩和に効果的なのは、「カタルシス効果」と呼ばれ、心理学上でも認められています。
心の内にあるさまざまな不安、苦悩、怒りなどの感情を言葉にして表現すると、その苦痛が解消され、安堵感や安心感を得ることができます。このことを心理学で「カタルシス効果」、「心の浄化作用」と言います。
解決策を見つけられなくても誰かに話を聞いてもらうだけで、気持ちがスッキリし、上手に切り替えられる可能性大。
会社の人に話しづらい場合は、家族や友人など信頼できる人に相談してみるといいですね。
イヤな気持ちを切り替えるテクニックを身につけておく
仕事でイヤなことが続き、上手く切り替えられないと、どんどん自分の中でストレスがたまっていく可能性が高いです。ある日突然爆発したら…と思うと怖いですよね。
仕事を上手くやっていくためには、以下のようなイヤな気持ちを切り替えるテクニックを身につけておくのがおすすめです。
ポジティブな考えに集中する
失敗をポジティブに捉えるようにすることで、イヤな気持ちを素早く切り替えられます。
例えば、ミスでいつまでも落ち込むのではなく、「いい経験になった」「もう同じ失敗をしないように気をつけよう」とポジティブな考えに変換できれば、必要以上に落ち込むこともなくなります。
同じ失敗でも、「ミスした事実」ではなく、「今後の成功への教訓」に焦点を当てているため、立ち直りも早いのです。
ポジティブな考え方ができるようになると切り替えが早いだけでなく、モチベーションを保てたり、明るい雰囲気で周囲にもいい印象を与えたりと、いいことばかりですよ。
気持ちを切り替えられる環境を作っておく
仕事でのイヤな気分を引きずらないよう、気持ちを切り替えられる環境・方法を見つけておくのもおすすめです。
特に、仕事のイヤな気分をプライベートにまで引きずってしまうとストレスも増えてしまうので、オンオフを上手に切り替えられる環境作りは大切。
次に挙げるのは、落ち込んだ時に気持ちを切り替えるための習慣やルーティンの一例です。ぜひ試してみてください。
- 自分に自信を持てるようなものを用意する
(資格取得の証明書、顧客からの感謝の手紙やメールなど) - デスク周りやロッカーを片付けてスッキリする
- 仕事中でも適度に休憩を入れて、深呼吸やストレッチをしてリフレッシュする
- 仕事が終わったら、仕事関係のメールやLINEは確認しない
- プライベートで夢中になれるものを作っておく
これ以外でも、自分に合う方法があれば実践してみてくださいね。
気軽に相談できる人を見つけておく
悩みをいつでも相談できる人が近くにいるだけで、心がぐっと楽になります。同僚や友人、家族など、信頼できる人を見つけておきましょう。
なお、相談相手はあくまでも「話をしっかりと聞いてくれる人」を基準に選ぶことをおすすめします。
話を聞いてほしくて相談しているのに、「自分だったらこうする」「自分はこういう悩みがあって…」と自分の話ばかりされたら、消化不良な気持ちになってしまいますよね。
黙って話を聞いて、自分の悩みに寄り添ってくれる人を相談相手に選んでみてください。
日記を書いたりしてアウトプットしてみる
イヤな気分で落ち込んでいる時は、心配や不安などネガティブな感情に引きずられて、自分でも何に落ち込んでいるのかわからない状態になりがちです。
考えや状況を整理するために、日記などに自分の気持ちを書き出してみましょう。
なお、アウトプットにはパソコンやスマホではなく、「紙」を利用するのがおすすめ。心理学でも、紙に書くことが漠然とした不安の解消に効果的だと言われています。
じつは心理学にも、書くことで心のモヤモヤを解消する「ジャーナリング」という手法があります。これは頭に浮かんだことを、ひたすら書いていくというもの。頭に浮かんだものを、そのまま文字化することで、自分のことを客観視できるようになったり、「今、ここ」に集中するマインドフルネス同様の効果があるとも言われています。
誰に見せるものでもなく、あくまでも自分の気持ちを整理するためなので、体裁などにはこだわらず、とにかく考えていることを書き出してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、仕事でイヤなことがあると引きずってしまう人のために、気持ちの上手な切り替え法についてご紹介してきました。
どんな人でも仕事でイヤな気分になって落ち込むことはあります。大切なのは、イヤな気分をいつまでも引きずらず、上手に切り替えること。記事内でご紹介した方法を試して、今後の仕事に活かしてみてくださいね。
なお、どんなに努力しても上手く気持ちを切り替えられない場合、仕事内容や環境が自分に合っていない可能性もあります。
仕事が自分に合わないと悩んでいるなら、思い切って転職を考えるのもアリ。イヤな気分になっても「また頑張ろう」と思える仕事内容や職場を見つけられたら、明るく働けるようになりますよ。